MRO北陸放送
お陰様の観月と、『ミモレット・アドナイ』でハロウィンのチーズBOX
2023年10月28日(土)
みなさま こんにちは。
あっという間に十一月に入りますね。
昨日2023年10月27日は、旧暦の9月13日にあたり、十三夜のお月見でした。
十三夜の月は、満月になる前ですから、すこし欠けた月です。
満ちてくる少し前の月を美しいと称える、日本人の豊かな感性を感じます。
2021年第4回季にあひたる作品展より「月の夜(京うちわ 阿以波)」で十三夜のしつらい
観月の楽しみは、旧暦8月15日の十五夜(中秋の名月)と、旧暦9月13日の十三夜。
そして旧暦10月10日の十日夜(とおかんや)を含めて3回あります。
「十五夜」は中国から伝わり、平安貴族が観月の宴を催す風雅な楽しみとして始まりました。
やがて庶民に広がり、収穫への感謝が加わり、「十三夜」、「十日夜」にお月見をするようになりました。
月見だんご、すすき、芋などの収穫物をお供えし、感謝と祈りを捧げる行事を大事にしてきた日本人。
どちらか一方の観月しかしないことを「片見月」「片月見」と言い、中秋の名月を眺めたのと同じ場所で、再び月を眺めるようにしています。
今年2023年の十五夜は9月29日で、ちょうど満月にあたりましたね。
十三夜は昨日の10月27日。そして十日夜は来月の11月10日(金)です。
ちなみに、十五夜は、毎年満月とは限りません。次に十五夜が満月にあたるのは、2030年だそうです。
2021年第4回季にあひたる作品展より 観月のしつらい
十五夜、十三夜、十日夜をみてみると、風情を楽しむだけではなく、収穫と密接な関わりがあることが判ります。
古来、月と太陽は陰と陽の象徴であり、月は「お陰(かげ)さま」の心に通じると考えられてきました。
収穫物は生きる糧ですから、支えてくださる物事や力添えに対し、お月見をしながら感謝をするのも道理といえるでしょう。
「秋の野(京うちわ 阿以波)」で十五夜のしつらい
収穫に感謝する行事は、西洋でも行われています。皆さんご存じのハロウィンもその一つ。
2000年以上も前の古代ケルト人の祭礼「サウィン(Samhain)」が起源といわれます。
サウィンは「夏の終わり」を意味し、秋の収穫を祝うとともに、悪霊を追い払う宗教的な行事として、古代ケルト人の暮らしに根づいていたお祭りです。
ケルトの暦では、10月31日は1年の終わりの日であり、現世と来世を分ける境界が弱まる時。そして、死者の魂が家族のもとへ戻ってくる日としても信じられていました。
ですから、死者の魂とともに悪霊も一緒にやってくると考えられ、その悪霊に人間だと気づかれないように、火を焚いたり仮面を着けたりして身を守りました。この風習が、ハロウィンの代表的な習慣である仮装の起源なのです。
アメリカに高校留学をしていた時のこと。
ハロウィンの日、先生も生徒も、スクールバスの運転手さんも、みんな朝から仮装をしていました。
「ハッピーハロゥイン」にちなみ、日本から持参した法被を羽織って登校しました。
「Trick or Treat(お菓子をくれないと、いたずらしちゃうぞ)」と言って、子供たちがキャンディやお菓子を貰うために近隣のお家を巡ったことを思い出し、今日はお菓子と共にチーズをご紹介します。
北海道のチーズ工房 アドナイが造る『ミモレット・アドナイ』に、ハロウィンをイメージしたチョコレートを添えています。国産ミモレット第1号として知られています。
フランス産のミモレットより、ひとまわり小さな1.8kg。ボールのように丸い形をしたセミハードチーズですジャックオーランタンのような色鮮やかなオレンジ色が特徴です。
熟成の若いものは柔らかい食感ですが、熟成が進むにつれて身がしまり硬くなります。
ミモレットチーズに、ハロウィンのイメージを型取ったチョコレートを添えました。
優しい塩味とミルクキャラメル風味のチーズと、チョコレートのカカオ風味の相性をお楽しみください。
秋は、熟成タイプのチーズが特にお勧めです。
毎月、月末に「旬のチーズと季節のしつらい」を学ぶレッスンを行っています。
美味しく、美しく、チーズをアレンジし、食を通じて、北陸・金沢の暮らしのしつらい、テーブルコーディネートを実践しています。
生徒さまの作品「ハロウィンのチーズBOX」
10月14日から開催中の「いしかわ百万石文化祭」の応援事業として、10月31日から11月12日まで石川国際交流サロンで「第6回 季にあひたる」作品展を開催します。今回のテーマは「創る」です。
CREATION, NOT CRITICIZM
新しいものを生み出すこと、創造性を重視し、批評や否定ではなく、自由な想像力と発想力で、アイデアの実現をすることに焦点を当てていきます。
大正末期に建てられた日本家屋に、和と洋のしつらいをし、皆さまをお迎えします。
ぜひお出かけください。
11月13日には、チーズプロフェッショナル協会北陸幹事会主催のイベント
「11.13 金沢 工芸とチーズ 第三弾!」を開催します。
アペリティフタイムに、武蔵が辻にオープンしたばかりの『鏑木商舗 武蔵店』にお集まりください。
入場参加料は会員は1500円。一般2000円。
乾杯用のアペリティフドリンクとアペタイザーチーズが付きます。
おかわりチーズや、おかわりドンリンク、クラフトビール、ジェラートは、500円チケットを購入して、気軽にお楽しみいただける企画です。黄昏時の17時半から19時半の間。入退室自由です。チーズについてのミニレクチャーも行います。是非、ご参加ください。
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】
「秋の花見」に御萩と、お餅のようなチーズ『大地のほっぺ』を楽しむ
2023年10月07日(土)
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】
朱鷺色の空を見上げ『貴いチーズ("KIJOSHU" BLEU)』を届けたい
2023年8月26日(土)
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】
鮮やかな緑色で涼やかな『ワサビゴーダ』チーズ
2023年7月22日(土)
みなさま こんにちは。
一昨日までフランス・パリにいました。
パリに滞在中、日本のお天気ニュースをTVで観て、連日30度を超えるのに驚きました。
金沢に帰りますと、セミが鳴いています。そろそろ梅雨明けでしょうか。
パリと金沢は、共通点があります。
歴史と文化:両都市は長い歴史と豊かな文化を持っています。
金沢市は日本の歴史的な町並みや伝統文化を保存しています。
パリ市はフランスの美術、芸術、文学、音楽などを大切にしてきました。
観光地:両都市は観光名所が多く、一年中の観光客が訪れています。
金沢市の兼六園や、近江町市場、21世紀美術館、金沢駅鼓門
パリ市のヴェルサイユ宮殿、エッフェル塔、ルーヴル美術館、凱旋門。
食文化:両都市は独自の食文化を誇っており、美食の街として知られています。
金沢市は海の幸と山の幸が豊富です。
パリ市はフランス料理の本拠地として世界から注目されています。
教育機関:両都市には高等教育機関が集まっており、学術的な環境が整っています。
交通の便:金沢市とパリ市は交通の要衝であり、国内外からのアクセスが容易です。
金沢市は日本海側に位置し、最近は北陸新幹線によって、短時間で首都圏と結ぶようになりました。
パリ市はフランスの首都であり、欧州各地へのアクセスが便利です。
「用水のまち」ともいわれる金沢市。清らかな犀川と浅野川が流れ、わき水も多く、水が豊かな町です。
「華の都」「芸術の都」の異名を持つパリ市。セーヌ川が市内を貫いて流れています。
美しい水が流れるところには、美しい風景はもちろん、美味しいものが沢山ありますね。
7月の1日の北國新聞には、1961年の広坂通の拡幅工事の際、市民も観光客も楽しめるシャンゼリゼ通りのような、金沢のシンボルとなるプロムナードにしたいと、金沢市出身の建築家、谷口吉郎さんが提言していた、という記事がありました。
金沢に帰ってくると、祖母がいろいろお料理を作ってくれました。
夏は、
ブリの稚魚を煮た「こぞくらの煮物」。
茄子とそうめんを煮た「なすそうめん」。
金時草のおひたしや、太きゅうりのあんかけ。
懐かしいメニューです。
さて、今日ご紹介する「旬のチーズ」は、『ワサビゴーダ』です。
ヨーロッパ各国は地続きですから、パリのチーズ屋さんは、オランダやスイスをはじめ、
近隣の国を簡単に行き来して、チーズを仕入れてきます。
パリ1区にある、フロマジュリー・ヒサダ(Fromagerie HISADA)
パリでは、和食や和の食材、そしてユズやワサビなど和の風味やスパイスが流行っていました。
このチーズは、日本で古くから親しまれているゴーダチーズに、ワサビを練り混ぜています。
ツンとくるワサビのしっかりとした辛味とゴーダチーズの親しみやすいマイルドな風味はとても相性が良く、
さわやかでコクのある味わいです。
チーズのワサビ色は、鮮やかな緑色ですから、涼やかなチーズのプレートが演出できます。
カットしてそのままおつまみに。また、パンやクラッカーと合わせて。海苔で巻いたり、かまぼこに挟んだりと、
和風の食材ともよく合います。更に、玉ねぎやジャガイモ、ナスの上にのせてオーブンで焼くなど、
料理の材料としても楽しめます。相性の良い飲み物として、麦焼酎や黒糖焼酎、ビールがおすすめです。
毎月、月末に「旬のチーズと季節のしつらい」を学ぶレッスンを行っています。
美味しく、美しく、チーズをアレンジし、食を通じて、北陸・金沢の暮らしのしつらい、テーブルコーディネートを実践しています。
2か月に一度、オンラインレッスンも開催しています。
自宅にいながら、インターネットを利用して、チーズとおもてなし力をアップしていただけます。
チーズの盛り付け方や、おもてなしの工夫をお伝えしています。
8月20日(日)には、夏にお勧めのチーズを楽しむイベント「夏に活き活きフレッシュチーズ」を開催します。
会場は、間明町(まぎらまち)の金沢チーズプラッターです。
100年以上の歴史を持つ『柚餅子総本家中浦屋(ゆべしそうほんけなかうらや)』が長年培った(つちかった)菓子作りの技を活かした 濃厚フレッシュチーズのお店です。
詳細・申し込みは、NPO法人チーズプロフェッショナル協会のWEBサイトをご覧ください。
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】
「夏越の祓」と生命力あふれる笹のチーズ『笹雪』
2023年6月24日(土)
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】
北陸放送MROラジオ「モリラジ!」に出演しています
北陸放送MROラジオ「モリラジ!」に出演しています。
2023年3月 久保田修平アナウンサーとPhotoshoot♡
2023年4月 谷川恵一アナウンサーと上坂典子アナウンサーとPhotoshoot♡
毎回、季節のしつらいと旬のチーズについてお話をさせていただいております。
ラジオの内容や、ご紹介するチーズを用いての、「旬のチーズと季節のしつらい」の様子は
https://wakonn.jp/mro.phpでご覧いただけます。
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】
ローズの日には「恋の吐息」の『ブリーBRIE』チーズはいかが
2023年5月27日(土)
みなさま こんにちは。
緑の葉が、陽に輝いています。
その樹々の葉をゆらし、風が通り抜けていきます。
一年で一番美しい季節。いかがお過ごしでしょうか。
皆さま、友人に花束を贈るとき、その花の花言葉を、ひそかに伝えることがありますでしょうか。
「恋の吐息」とは、どんな花の花言葉でしょう。
こんなロマンチックな花言葉がふさわしいのは、バラです。
金沢のバラ園を訪れてください。
バラの香りと色と、そしてバラの名前に魅了されます。
花言葉は17世紀にオスマン帝国(トルコ)で名づけられ、英国では19世紀のヴィクトリア朝時代に流行しました。
世界には2,5000種を超えるバラがあり、毎年さらに新しい品種が生まれています。
植物の品種改良をする育種家(いくしゅか)の気の遠くなるような努力があってこそ。
実は不思議なことに、昔からバラの育種は男性が手がけることが多く、長寿なのです。
バラにつけられる名前は、ロイヤルファミリー、スターたち、神話、聖書、文学作品の登場人物など、魅力に満ちています。
ドイツの医師・博物学者。出島の三学者の一人、フィリップ・フランツ・バルタザール・フォン・シーボルトが英国に持ち込んだハマナスから、様々なイングリッシュローズが誕生しました。
シーボルト生誕200年を記念したドイツの切手
バラに秘められた物語をひもとくRosy Juneです。
6月2日はローズの日(6(ロ)ー2(ズ)=(バラ)の日)です。
愛と美の象徴として扱われることが多いバラを楽しむ季節になりますね。
今日はバラに形を整えたチーズをお持ちしました。
うすくスライスした白カビタイプの『ブリーチーズ』を用いて、薔薇の花にみたてました。
フランス産の生乳から作られた、クリーミーでやわらかい食感のスライスチーズです。
ミルキーでやさしい味わいで、サラダやサンドウィッチ、オードブルなどのお料理にもお勧めです。
プロセスチーズのスライスチーズでも作れます。
溶けるタイプのスライスチーズの方が柔らかいので扱いやすいですよ。
溶けるタイプと、そうでないタイプで、同じプロセスチーズでも違いがあります。
原料はミルクなのに、いろんな色や硬さが違うチーズって面白いですよね。
これから夏にかけてはシャンパンや白ワイン、水出し冷茶など、さっぱりした飲物楽しむ機会が増えます。
旬の野菜やチーズと、季節に合わせたお飲み物があれば、おもてなし力がアップしますね。
毎月、月末に「旬のチーズと季節のしつらい」を学ぶレッスンを行っています。
美味しく、美しく、チーズをアレンジし、食を通じて、北陸・金沢の暮らしのしつらい、テーブルコーディネートを実践しています。
2か月に一度、オンラインレッスンも開催しています。
自宅にいながら、インターネットを利用して、チーズとおもてなし力をアップしていただけます。
チーズの盛り付け方や、おもてなしの工夫をお伝えしております。
6月18日(日)には、チーズと工芸をテーマにしたチーズセミナーを「ITビジネスプラザ武蔵」で開催します。
チーズのカット技法や金沢の工芸を用いてチーズ料理を楽しみます。
また、チーズ専門店員が教える、チーズの選び方のコツや保存方法など、充実した内容のセミナーです。
そして、日本でも珍しい、石川県産の羊乳チーズの試食を予定しています。
8月20日(日)には、夏にお勧めのチーズを楽しむイベントを開催します。会場は、間明町(まぎらまち)の金沢チーズプラッターです。
100年以上の歴史を持つ『柚餅子総本家中浦屋(ゆべしそうほんけなかうらや)』が長年培った(つちかった)菓子作りの技を活かした 濃厚フレッシュチーズのお店です。
詳細・申し込みは、NPO法人チーズプロフェッショナル協会のWEBサイトをご覧ください。
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】
アースデイ(地球の日)を『カプリーノ』チーズで彩りましょう
2023年4月22日(土)
みなさま こんにちは。
木漏れ日が輝く季節です。
あんなに桜を待ちましたのに、あっという間に満開に。
そして今は、新緑です。
新緑は万緑へと移り、広坂通りのぼんぼりの灯りと、葉桜のコントラストも美しいですね。
さて4月22日は何の日がご存じでしょうか。
毎日が記念日といえば、実は今日は私の誕生日。ワインとヴァイオリンと女性は時を経るごとに魅力的になるといいます。
それから「4(よい)22(ふうふ)」の語呂合わせで、講談社が1994年に「よいふうふ」の日と制定しました。
世界では、4月22日は「アースデイ(地球の日)」と定めています。
1970年4月22日、地球の環境保護へのサポートを示すイベントが、アメリカで初めて行われました。
2009年には、国連総会で、4月22日を「国際母なる地球の日」とすることが採択され、翌年から実施されました。
現在では、EarthDay.org(旧称:Earth Day Network)の調整のもと、世界中で地球の環境保護への支援を示すためのイベントが開催されています。公式テーマは、「Invest In Our Planet(私たちの惑星に投資を)」です。
また、この日には、日本国際連合協会を通してニューヨーク国連本部に寄贈された「日本の平和の鐘」が鳴らされているそうです。
私たちが暮らす大切な地球、自然、そして平和に感謝します。
そして日常を豊かにするもの。毎日の暮らしを彩る存在として、チーズを取り上げます。
今日は、北陸は富山県の大自然の中で育つヤギのミルクと、黒部川が注ぐ富山湾の海洋深層水で作られた塩から生まれる、無添加のチーズをご紹介します。
この季節にお勧めのチーズ、ヤギチーズ専門店 Y&Co.(ワイ アンド コー)の『カプリーノ』です。
「カプリ」と聞くと、イタリアのナポリ湾に浮かぶ島で「青の洞窟」で有名なカプリ島をイメージしませんか。
また山羊座の「カプリコーン(Capricorn)」。
そしてクラシックバレエの「カブリオール(仏)」。
語源はイタリア語の「カプリオラ(Capriola)」。「山羊が飛び跳ねる」です。
ですから、本日のチーズは、イタリアのピエモンテ州で修業をされたチーズ職人、吉田朋美さんが造ったチーズなので、「カプリーノ」なんですね。
一昨年前のちょうどこの時期に、「シェーブル」タイプのチーズをご紹介しました。
「シェーブル」はフランス語で「山羊」のこと。イタリア語では「カプラ(カプリ)」です。
※山羊乳製のチーズは、復活祭(イースター 2022年は4月17日)の頃から万聖節(ハロウィーン11月1日)までが美味しい季節と言われています。
吉田朋美(よしだともみ)さんは、半農半芸歌手です。NYの音大を卒業され、歌手として活動を始めたころ。朋美さんのお父様、ファスナーの世界的シェアで知られるYKKの前会長、吉田忠裕さんが、
「山羊のミルクからチーズを作るのが、家族で叶えたい夢の一つ。チーズ職人になってほしい」。
と一言おっしゃったそうです。
お父様の願いを受け、手始めに農大の講座に通いながら、世界中の山羊チーズを取り寄せ食べ比べた朋美さん。
一番美味しいと感じたイタリアのチーズ技術を学ぶため、翌年にはピエモンテ州の職人の下で修業を始めたのだそうです。
清流で名高い黒部川の恵み豊かな大自然の美味しい空気を吸いながら、ストレスなく育ったヤギから採れるミルクを使って、最高のチーズ作りを目指して、数々のチーズコンテストでも受賞をされています。
北陸の自然を慈しむ気持ちで楽しんでいただきたいチーズです。
さて、毎月、月末に「旬のチーズと季節のしつらい」を学ぶレッスンを行っています。
美味しく、美しく、チーズをアレンジし、食を通じて、北陸・金沢の暮らしのしつらい、テーブルコーディネートを実践しています。
また、2か月に一度、オンラインレッスンも開催しています。
自宅にいながら、インターネットを利用して、チーズとおもてなし力をアップしていただけます。
チーズの盛り付け方や、おもてなしの工夫をお伝えしております。
6月18日には、チーズと工芸をテーマにしたチーズセミナーを「ITビジネスプラザ武蔵」で開催します。
チーズのカット技法や金沢の工芸を用いてチーズ料理を楽しみます。
また、チーズ専門店員が教える、チーズの選び方のコツや保存方法など、充実した内容のセミナーです。
そして、日本でも珍しい、石川県産の羊乳チーズの試食を予定しています。
詳細・申し込みは、NPO法人チーズプロフェッショナル協会のWEBサイトをご覧ください。
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】
田の神様の依り代のもと『さくら』と『さくらアフィネ』を楽しむ
2023年3月25日(土)
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】
「Spring=春は雪の中から飛び出してくる!」寒い季節におすすめの『アカショウビン』チーズ
2023年2月25日(土)
みなさま こんにちは
あと3日で3月ですね。
2月はなぜだかあっという間に過ぎたような気がします。
ところで、なぜ1年のうち、2月だけが28日で終わるのか、ご存じですか?
暦(こよみ)の歴史と深い関係があります。
現在使われている暦は、2000年以上も前に、ローマで作られ、改良されたものです。
そのころのローマでは、3月が1年の始まりでした。
作物の芽がでる春が、1年の始まりにふさわしいと考えたのでしょう。
英語のSpring は「ぴょこんと飛び出す」という意味があります。
春は雪の中から、飛び出してくると考えた人々は、かわいいですね。
3月で始まるということは、2月は1年の最後の月となります。
現在の暦は、「30日」の月と、「31日」の月が、交互にならんでいます。
ローマの人たちは、「29」と「31」を縁起のいい数字と信じていました。
それで、1か月を「29日」か「31日」として暦を作りました。
そうすると、最後の月が28日で終わる、「はんぱ」になってしまいます。
その後、何度か暦が作りかえられていくうちに、今のように1か月は「30日」か「31日」にかわりました。
どうしても1年の中に短い月を1つ入れないと、365日になりません。
そのため、今でも一番短い月は、最後の月の2月ということになったといわれています。
まだまだ寒さが続くこの時期には、ウォッシュタイプのチーズがお勧めです。
ウォッシュタイプのチーズは、地酒や塩水などでチーズの表面をブラッシングと言って、磨きながら熟成させるタイプのチーズです。
チーズの外皮にはブラッシングによってオレンジ色のリネンス菌が繁殖し、独特の風味が生まれます。
濃厚な味わいとクリーミーで柔らかいため、冬の寒い日に、暖かい食べ物にウォッシュタイプのチーズを合わせて楽しみます。
今日は日本のウォッシュチーズ、『アカショウビン』をお持ちしました。
広島県のチーズ工房「三良坂フロマージュ」のチーズ職人、松原さんがつくる「アカショウビン」は、日本で味わえる「モンドールのようなチーズ」ともいわれています。
フランスの秋冬限定販売のモンドールのように、チーズの中はとろりとしています。
自家製の檜(ヒノキ)の皮で巻き、檜の板に載せて熟成させているので、檜の香りが心地よく、牧草のみで育てた牛のミルクの濃厚さと味わいを堪能できます。
国内外のチーズコンクールで数々の受賞をしている、評価の高いチーズです。
スプーンですくって、パンやクラッカーと共に楽しんでいただけます。
温めたジャガイモにのせると、やわらかいチーズがさらにとろけて、豊かな味わいを楽しめます。
そのままチーズを焼いてもおいしいですよ♡
春は雪の中から。栄チーズで身体をあたためて、元気に寒さを乗り切りましょう。
(全長27cm。全体が鮮やかな赤褐色で、くちばしは目立つ赤色。腰に青色の斑があります。さえずりは「キョロロロロ・・・」とだんだん小さくなる声。うすぐらい深い森の奥で、火の玉が燃えているような、朱色がかった美しい鳥が鳴いています。林にすむカワセミの仲間です)
毎月、月末に旬のチーズと季節のしつらいを学ぶレッスンをしています。
オンラインのレッスンも隔月で開催しています。
美味しく、美しく、チーズをアレンジし、食を通じて北陸・金沢の暮らしのしつらい、テーブルコーディネートを実践します。
今月は、春の息吹をイメージしたしつらいと、旬のチーズをご用意しています。
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】