「ほんこさん」の思い出と、幸せのチーズ『幸(さち)』
2022年11月26日(土)
みなさまこんにちわ。
比較的穏やかな初冬ですが、雪つりの作業が進められていくのをみると、冬の訪れはもうすぐですね。
さて、11月28日は浄土真宗を開いた親鸞聖人の祥月命日(しょうつきめいにち)にあたり、「報恩講(ほうおんこう)」という仏事が行われます。
「ほんこさん」の愛称でも親しまれています。
「ほんこさん」の時期がくると、親鸞聖人の一生を描いたお軸を床の間に飾り、縁側で仏具をピカピカにする「お磨き」をし、庭の雪つりを植木屋さんに催促したりと、祖母が忙しく準備をしていました。
法要にいらっしゃるお坊さまのために、紫色で分厚いとても厳かなお座布団を押し入れから出してきました。
「菩提樹(ぼだいじゅ)」の銘のお菓子を注文し、報恩講のお料理の準備をてきぱきと進めていく祖母。
その周りで、お客様の座布団をそろえたり、器を並べたり、お手伝いをしていると、自分が少しだけ大人の仲間入りをしたような、誇らしい気持ちになりました。
仏具のお磨きはさせてもらえなかったこと。
アニメの物語のようなお軸を間近に見たくても、床の間に上がってはいけないと言われていたので、ずっと遠くからに眺めていたことを覚えています。
報恩講の当日は、お坊さまの法話をいただいたあと、集った親戚と共に、祖母のお料理を楽しみました。
あずき汁、人参ご飯、ニンジンとレンコンや昆布の薄切りが入った飛竜頭の煮物。
畳の部屋でのおもてなしなので、おちらこちらに小さな火鉢が置かれていました。
雪見障子から、ちらちらと雪が舞っているのが見えました。
親鸞聖人の最も喜ばれることは、私たちが真剣に仏法を聞き、信心獲得(しんじんぎゃくとく)すること。
すなわち、本当の幸せになることです。
そこで、今日は北海道のしあわせチーズ工房で、チーズ職人の本間 幸雄さんが牛のミルクから造った、ハードタイプのチーズ『幸(さち)』をご紹介します。
5~12月の放牧時期の生乳で製造する長期熟成のチーズです。
今月11月2日にイギリスのウェールズで開催されたWorld Cheese Awards では、世界ベスト16のSuper Goldを受賞しました。
放牧酪農によるミルクは、味と香りがとてもよく、発酵する力も強いため、チーズも素晴らしい味わいになります。
青草の香り、熟成した深い旨み、ミルクの甘み、ナッツやキャラメルのような香ばしさを感じます。
たくさんの人に「ありがとう」と「しあわせ」を届けたいと、チーズ職人本間 幸雄さんが、ご自身の名前の「幸」から命名されています。
日本にはすばらしい国産チーズが沢山あります。名前もオリジナリティがあふれています。
チーズショップや旅先でみつけたら、ぜひ味わっていただきたいです。
毎月、月末に「旬のチーズと季節のしつらい」を学ぶレッスンを行っています。
美味しく、美しく、チーズをアレンジする技術を学びます。
食を通じて、北陸・金沢の暮らしのしつらい、テーブルコーディネートも実践しています。
レッスンでは、チーズカットのデモンストレーションをさせていただいた後、受講者のお一人おひとりが、ご自身の感性でカットしたチーズを盛り付けます。
盛り付けたチーズは、試食をしていただき、お持ち帰りも可能です。
レッスンに参加をご希望の方は、WEBサイトからご連絡ください。
12月9日(金)は、七尾市庵町(いおりまち)にある「御宿つむぎ庵(おやどつむぎあん)」にて、「プレミアム能登ワインとチーズ 冬のごちそうを味わう会」を行います。
一日一組様限定の隠れ家的なお宿で、向いには日本海が広がり、裏には里山がある自然豊かな会場です。
3kgもある大きなモンドールや、北陸三県のチーズと共に、特別な能登ワインを楽しみます。
モンドールは「モン=山」「ドール=黄金」、黄金の山の銘で、8月15日から3月15日季節限定のチーズとして知られており、縁起の良いチーズです。ご都合よろしければ、ぜひ、ご参加ください。
お申込みお問い合わせは「御宿つむぎ庵」さまにお願いします。私のWEBサイトでもご案内しております。
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】