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MRO北陸放送

朱鷺色の空を見上げ『貴いチーズ("KIJOSHU" BLEU)』を届けたい

2023年8月26日(土)

みなさまこんにちわ。
暦の上では、暑さがやわらぐ「処暑」ですが、まだまだ残暑が厳しいですね。
 
「晩夏」から「初秋」へと移るこの季節、空の色が濃くなり、うろこ雲が広がります。
先日、広坂の21世紀美術館の緑地にある、ブドウの房のような球体が実ったオブジェ「まる」に、美しい夕焼けが映りこんでいるのに、目を奪われました。
そして、空を見上げてみました。
電線のない広い空には、淡い朱鷺色の夕焼けが広がっていました。
やがて茜色にそまり、あっという間に、瞑(めい)色(しょく)へ。刻々と色を濃くしていく夕焼けに、見とれていました。
 
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夏の暑い日に「涼」を感じるお料理。
祖母が、冷蔵庫で一晩寝かした「なすそうめん」や「こぞくらの煮つけ」です。
作り立てはもちろんおいしいのですが、冷やすと、出汁をたっぷり含んだ茄子とそうめんが、ひんやりして、涼やかになりました。
こぞくらの煮汁は、魚のゼラチン質でゼリー状に固まり、きらきら輝いていました。
ぷるんとした繊細な口解け、うま味を感じる上品な味わいの「煮こごり」が大好きでした。
 
 
折々の行事を丁寧にしつらい、お客さまや家族を楽しませてきた、祖母のお料理が、懐かしいです。
 
祖母は乳製品が大好きでした。
体系は細身でしたが、髪の毛はふさふさ、笑顔のほっぺはつやつやでした。
特にチーズは、ほぼ完全栄養食品といわれ、美容と健康に良い食品だからでしょう。
そして、はいからさんでした。
 
私が見定めたチーズを、一口ひとくち、大事に楽しんでいました。
 
今はお空にいますが、その祖母に、食べてもらいたいなと思ってみつけた、チーズをご紹介します。
 
貴醸酒で熟成させたブルーチーズ『“KIJOSHU" BLEU』です。
 
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(Fermier Shop WEBサイトよりhttps://fermier.co.jp/journal/755/
 
貴醸酒は、「貴く」「醸造する」「日本酒」と書きます。
 
日本酒造りの工程の最後の段階(三段仕込みの留(とめ))で、仕込み水の代わりに、日本酒を入れて仕込みます。とろみがあり、香り豊かで、貴腐ワインに似た、ハチミツのような甘みが感じられます。
実は、ちょっぴり贅沢なお酒なのです。
 
「貴醸酒」と名付けられた製法は、1973年に国税庁醸造試験所(現:独立法人酒類総合研究所)で開発されました。
当時、清酒の価格はワインに比べて安く、国賓(こくひん)を招いた晩餐会では、乾杯のお酒としてフランス産のワインやシャンパンが使われていました。
そこで、「このような場面にふさわしい高級な日本酒を造ろう」というコンセプトのもと、開発されたのが、水の代わりに清酒を使って仕込む「貴醸酒」です。
 
「“KIJOSHU" BLEU」は、富山県の桝田酒造が造る満寿泉「貴醸酒」を使っています。
優しい味わいのフランスのブルーチーズ「フルム ダンベール」を、満寿泉「貴醸酒」に漬けて、熟成させています。
フルムダンベールの穏やかな青カビの風味を包み込み、よりまろやかな味わいがします。
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甘めの日本酒やフルーティーな赤ワインと合わせたり、ハーブティやフルーツティとも合います。
水出しの冷茶もオススメです。
冷たいハイビスカスティーなら、ルビー色のお茶と、翡翠(ひすい)色のブルーチーズで、色も味も素敵です。
 
バタフライピーティの澄んだブルー色のお茶もお勧めです。
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今月の「旬のチーズと季節のしつらい」を学ぶレッスンでも、こちらのチーズをシェアする予定です。
 
レッスンでは、チーズを、しつらいとともに楽しんでいただいております。
美味しく、美しく、チーズをアレンジし、食を通じて、北陸・金沢の暮らしのしつらい、
テーブルコーディネートを実践しています。
 
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5月のレッスンの様子
 
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6月のレッスンの様子
 
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7月のレッスンの様子
 
文化の秋、学びの秋、食欲の秋です。
 
10月31日(火)から11月12日(日)まで、広坂の石川国際交流サロンにて、「第6回 季(とき)にあひたる 和のしつらい洋のしつらい 作品展」を開催します。午前10時から午後18時まで、入場無料です。月曜日は休館日です。大正末期に建築された由緒ある建物で、皆さまのご来場をお待ちしています。
 
また11月13日(月)は、武蔵が辻に18年ぶりに再オープンした「鏑木商舗の かなざわ鏑木食堂」にて、チーズ文化祭を開催します。黄昏時に、アペリティフの飲み物と、アペタイザーのチーズをワンコインチケット制で、楽しんでいただく企画です。詳細・申込はチーズプロフェッショナル協会のWEBサイトからお願いいたします。
 
 

【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】

 
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