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「紫陽花の季節」の冷たいフレッシュチーズとしつらい

紫陽花が、美しい季節となりました。
雨の中でも、色彩の輝きに満ちた紫陽花を眺めると、ひととき蒸し暑さも忘れられそうです。
 
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そして、ヨーロッパに日本の文化を広めたことで有名な、プラントハンター「シーボルト」と、彼が愛した、日本人の妻「オタキさん」の物語を思い出します。
時は大航海時代。自国の富の為に資源価値のある植物を採取してくる任務を帯び1823年8月11日 (文政6年7月6日)に来日します。
到着した長崎で、シーボルトは「楠本たき」と恋に落ちます。
彼は彼女を「お滝さん=オタクサ」と呼んでいました。
 
やがてシーボルトは、はじめてみる美しい花(アジサイ)に出会い、その花に愛する人の名をとり 「ヒドランゲア・オタクサ」と名づけます。のちに「シーボルト事件」が起き、彼は国外追放となります。
二人は再び出会うことは叶いませんでしたが、お滝さんを決して忘れなかったシーボルトは、日本学の研究の中で、お滝さんの面影を留めたいという思いから
たくさんの日本の植物をオランダに持ち帰り、それを育てました。
日本滞在中に、多くの植物の採取や調査に力を注ぎ、美しい紫陽花を世界に紹介しました。
 
悲恋の舞台となった長崎の人々は、シーボルトとお滝さんの愛に共感し、敬愛をこめて紫陽花のことを今日でも「オタクサ」と呼ぶのだそうです。
 
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さて、今日は「旬のチーズ」夏の第一弾として「フレッシュチーズのモッツァレラ」をお持ちしました。
蒸し暑い日には冷たいフレッシュチーズをおすすめします。フレッシュチーズは、熟成をさせません。
新鮮でジューシーなミルクの甘味と、さっぱりとした食感を楽しみます。
イタリアには原産地名保護制度に認められた「モッツァレラ・ディ・ブーファラ・カンパーニャ」という水牛のミルクで造られたモッツァレラがあります。
今回お持ちしたのは、北海道の牛のミルクで造られた、優しい味のモッツァレラです。
 
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ほのかな甘みと酸味があり、鼻を近づけるとミルクのやさしい香りがします。
もちもちとした弾力のある歯ごたえが特徴で、加熱すると弾力を保ったまま、伸びます。
トマトや加熱した夏野菜との相性もよく、そのままで楽しむのはもちろん、バジルやオリーブオイルで風味をつけてもおいしいです。
お醤油とおかかやワサビと共に、冷ややっこのようにしていただくのも、日本ならではの味わい方と思います。
食欲がなくなる夏こそ、栄養バランスが優れている食材としてフレッシュチーズをお薦めします。
 
 
毎月、月末に「旬のチーズと季節のしつらい」を学ぶレッスンを行っています。
美味しく、美しく、チーズをアレンジし、食を通じて、北陸・金沢の暮らしのしつらい、
テーブルコーディネートを実践しています。
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また、
8月6日、7日に、「かなざわ・まち博2022」の屋台大学を開催いたします。
6日は「和魂洋才の夕べ 加賀料理とワイン」がテーマ。夕刻の18時から20時。
広大な「辻家庭園」の緑を愛でながら、ワインの知識、嗜み方、選び方、保存方法、味わいの違いを学びます。
素敵な会場で、加賀料理とワインを楽しんでいただきます。
7日は「和魂洋才のディジュネ フレンチと日本酒」がテーマ。昼下がりの12時から14時。
ひがし茶屋街の「東山ロベール・デュマ」にて、北陸の食材を使ったフランス料理に、旬の日本酒を合わせます。
日本酒の知識、嗜み方、選び方、保存方法、味わいの違いについて学びます。
募集は明日26日の北國新聞に掲載されます。ぜひチェックしていただけましたらと願っております。
 
申込先(かなざわ・まち博2022 Webサイト):http://www.machihaku.com/entry.html
 
 

【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】

 

 

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