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「真っ白な雪に覆われたクリスマスの薪」

みなさま こんにちは。

今日は12月24日、クリスマス・イヴですね。

皆さまは、どんなイヴを計画していらっしゃいますか。思い出に残るイヴはありますか?

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私の思い出は、「サンタさんへの贈り物」です。

アメリカNew York州の北端の田舎に留学していた時のことです。

12月に入ると、クリスマス・カードが届きはじめます。

ホストマザーは、毎日忙しく台所で働き、クリスマス・ディナーの準備をします。

家中に美味しそうな香りが漂っていました。

24日の夜、家族全員で「サンタさんへのお礼」を用意しました。

小さな丸テーブルに、クッキーと紅茶をセッティング。そして、手紙を添えました。

「サンタさん、クリスマスの贈り物、ありがとう。ひと休みしてくださいね」

25日の朝、手紙は消え、クッキーはかじられ、紅茶も減っています。

子供たちに気づかれず、25日のクリスマスディを迎えるのは、けっこう大変なのです。

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もう一つの思い出は、幼いころの金沢でのクリスマス・イヴ。

消防団の世話をしていた祖父。

24日の夕刻、街の見回りから帰ると、孫たちに

「さっき、サンタさんに会ったよ。いい子にして眠っている子のもとに、プレゼントを配っているんだよ」

というのです。

「暖炉がない瓦屋根のお家に、どうやって入ってくるんだろう・・・・」

と首をかしげながら、お布団に入りました。

朝、目が覚めると、雪見障子からは、雪で真っ白になったお庭が見えました。

サンタさんの謎よりも、いつの間にか届いたプレゼントに夢中になっていました。

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雪国のクリスマスは、雪が降り積もるホワイトクリスマスが多いです。

そんな季節にぴったりの、チーズをご紹介します。

標高1000mのフランス中央山塊、11月中旬から4月まで真っ白な雪に覆われるオーヴェルニュ地方でつくられる優しいブルーチーズ。「ブッシュ・ド・ネージュ」です。

「ブッシュ」は木や丸太、「ネージュ」は雪。

「真っ白な雪に覆われたクリスマスの薪」の名の通り美しい姿をした、聖なる12月に相応しいチーズです。名前の通り、横たわった一本の薪のような形。雪をまとったような外皮、なかは美しい青カビが咲いており、まろやかな味わいです。

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ブルーチーズは青カビのしっかりした風味とうま味、塩味が特徴です。貴腐ワインなどの甘口のワインと合わせたり、はちみつをかけたり、野菜やフルーツを添えることで、塩辛さや独特の風味がやわらぎます。

またブルーチーズは山で作られることが多いので、クルミなどの山のものが入ったパンもおすすめです。チェリーやレーズンなど、凝縮感のあるドライフルーツが入ったパンは、味の対比を楽しむ点からも、とても合います。ぜひお試しください。

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毎月、月末に「旬のチーズと季節のしつらい」を学ぶレッスンを行っています。

美味しく、美しく、チーズをカットして、すてきな一皿にアレンジします。

明日は、チーズを用いた「おせち」をつくります。加賀レンコンの丸い穴、ひとつひとつに色の違うチーズを棒状にカットして詰めてみてください。とても華やかなプレートになります。

おもてなしにも役に立つ、食材のカットやアレンジ方法が身に付きます。

食を通じて、北陸・金沢の暮らしのしつらい、テーブルコーディネートを実践していますので、日々の食卓に、季節の彩りを添えたひとときを感じる機会になります。

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実はオンラインでもレッスンをしています。テーマに合わせたチーズをあらかじめお送りさていただきます。オンラインではモニター越しに、その時のチーズの説明、様々なタイプに適したチーズカットの方法、盛り付け方やアレンジメントを、ご覧いただきます。ご一緒にカットされてもよろしいですし、後日、ご自身でつくられた作品を撮影して送っていただければ、アドバイスさせていただきます。

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チーズのかしこい買い方や、扱い方、保存方法についてもお伝えしています。

年末年始、ご家族やご親戚の皆さま、お友達と集う機会が多いかと思います。

お家でおもてなしする際の、お役に立てるでしょう。

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【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】

 

 

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