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「柏や栗の葉で包まれたチーズ」としつらい

みなさま こんにちは。心待ちにしていた春の訪れ。
 
陽差しがあたたかくうれしい季節です。
 
木々の枝や葉を隙間を陽の光が漏れるように地上へ射し込む。木洩れ日。
 
なんて素敵な響きでしょう。ほかの言語に翻訳できない、美しい日本語の一つですね。
 
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前回は、さくらの季節にお勧めのチーズをご紹介しました。
 
北海道産のチーズ「さくら」と、イタリア産の「La Rosso」でした。
 
「La Rosso」は山羊のミルクから作られているチーズでしたね。
 
山羊乳チーズは、とくに「春から夏が旬」と言われます。
 
なぜなら山羊の出産シーズンは毎年2月頃なのです。
 
早春に出産を終えた母山羊たちが、みずみずしい青草やハーブを食べて、美味しいミルクを出してくれる季節。
 
チーズも風味豊かに仕上がります。
 

シェーブルチーズ

旬のシェーブル。様々な山羊乳製チーズたち

 

 

フランスでは シェーヴルに始まりシェーヴルに終わる といわれます。シェーブルとは、フランス語で山羊乳製のチーズのことです。 
赤ちゃんには離乳食として(母乳の成分に近いとか)、お年寄りには効率的な栄養補給源として楽しまれています。
 
搾乳量は1日あたり1頭で最大2.5L、牛の1/10以下なので、シェーヴルの生産量はとても少なく、牛乳製のチーズに比べて希少です。
 
春から初夏にかけてシェーヴルがたくさん出回るので、フランス人は市場でシェーヴルを見ると、「春だなぁ~」と感じるそうです。
 
私たちが、フキノトウや筍を見つけたときの感覚と、同じようなものでしょうか
 
シェーブルチーズは、復活祭(イースター 2022年は4月17日)の頃から万聖節(ハロウィーン11月1日)までが、美味しい季節と言われています。
 
今日は、旬の山羊のミルクで造られた、日本のチーズ「みらさかシェーヴル」と、イタリアのチーズ「ロビオラ・ディ・カプラ」をご紹介します。
 
みらさかシェーヴルは、柏の葉で包まれた、柏餅のようなイメージのシェーブルチーズです。
ロビオラ・ディ・カプラは、栗の葉で包まれており、カプラはイタリア語で「山羊」を意味します。
 
「みらさかシェーブル」(右)と「ロビオラ・ディ・カプラ」(左)
右が「みらさかシェーブル」。左が「ロビオラ・ディ・カプラ」
 
 
 
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シェーブルチーズのしつらい
チーズのしつらい
 
旬のチーズで和のしつらい
 
 
 
 
 
もうすぐ五月。端午の節句です。ちまきや柏餅をいただきますね。
この時期、柏の葉や栗の葉、粽、菖蒲など、縁起物や邪気を払うものが好まれますね。
 
幼かった頃、布団の下に菖蒲をしいたり、お風呂に菖蒲と蓬(よもぎ)を浮かべて楽しんだ思い出があります。
いずれも身体に悪い気がつくのを防ぐと信じられています。
 
古くから邪気祓いの力があるとされていた菖蒲と薬草の蓬(よもぎ)を軒に挿すことで、
厄災を祓って穢れを浄化できるとも考えられていたのです。
 
 
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さて
毎月、月末に「旬のチーズと季節のしつらい」を学ぶレッスンを行っています。
美味しく、美しく、チーズをアレンジし、食を通じて、北陸・金沢の暮らしのしつらい、テーブルコーディネートを実践しています。
 
また、
5月24日から6月5日まで、広坂の石川国際交流サロンで「季にあひたる しつらい作品展」を開催します。テーマは「和む」。
日本を表現する「和」には「なごやかなこと」「おだやかなこと」「仲よくすること」の意味があります。
 
しかし
連日のCOVID-19 crisisやロシアのウクライナ軍事侵攻のニュースの「和む」からは ほど遠い映像に 心が痛みます。
世界中の人々が望む「平和」や「調和」の実現を祈り、心をこめて しつらいます。
 
 
 
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6月25日(土)14時~から、チーズを楽しみながら学ぶ「チーズ寺子屋in金澤」セミナー(チーズプロフェッショナル協会北陸幹事主催)を「ITビジネスプラザ武蔵」で開催します。

申込サイトはこちら>> よりお申込みくださいませ。

 

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【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「モリラジ!」出演)】

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