初夏は「スパイスの王様」で清涼感!長坂牧場のチーズ『こしょう』
2025年5月24日(土)
週末は雨の予報ですが、梅雨入りまではもう少し時間がありそうです。
先日、砂浜でキスの投げ釣りを楽しみました。
キスは、波打ち際から少し沖合いの砂地に生息しているため、海岸からの投げ釣りでも十分に狙える魚です。
わずか20分ほどで、15センチくらいのキスが4尾釣れました。
さっそく背開きにして、天ぷらに。サクサクの衣とふんわり軽い食感を楽しみました。
春から夏にかけて気温が上がってくるこの時期、祖母は冷たい素麺に「結びキスの素焼き」をのせた料理を作ってくれました。
キスの上品な旨味と素麺の喉ごしが、夏の一皿にふさわしい涼やかな一品です。
初夏の陽気が感じられる頃、自然と爽やかな味わいが恋しくなります。
そんな季節には、身近なスパイス「コショウ」をほんのり効かせた一皿がおすすめ。
涼やかな辛みが口の中に広がり、季節の移ろいを感じさせてくれます。
コショウは「スパイスの王様」とも呼ばれ、中世ヨーロッパではお金の代わりに使われるほど貴重な調味料でした。
今では世界中の料理に欠かせないスパイスとして広く親しまれています。
さて、本日は、コショウを混ぜ6ヶ月以上熟成させたハードタイプのチーズをご紹介します。
北海道川上郡標茶町中チャンベツ原野基線(ほっかいどう かわかみぐん しべちゃちょう なかちゃんべつ げんやきせん)で、30年以上にわたり集約型放牧酪農を行っている「長坂牧場」が製造する牛乳製チーズです。
「シベッチャ」はアイヌ語で「大きな川のほとり」という意味。
南北に釧路川が流れる標茶町(しべちゃちょう)は、釧路湿原の3分の2を占める、自然豊かな地域です。
現在、3代目の長坂浩(ひろ)行(ゆき)さんが牧場を経営し、弟の泰裕(やすひろ)さんがチーズ製造を担当しています。
浩行さんは、牛・人・環境にやさしい酪農を目指し、独自の工夫を凝らした酪農技術で2016年に農林水産大臣賞を受賞しました。
同年の2016年にチーズ工房をはじめた泰裕さん。黒胡椒を丸ごと練り込んだチーズ「こしょう」は、2024年の「JAPAN CHEESE AWARD 2024」で金賞・最優秀部門賞を受賞しました。
放牧による自然な環境で育った牛のミルクは、ストレスが少ない分、質が高く、その豊かな風味がチーズの味わいにそのまま生きています。
ピリッとスパイシーな味わいと、後味の清涼感が楽しめる逸品は、武蔵が辻「エムザ」内のチーズショップ「ミモレット」で購入できます。
身近なプロセスチーズにひと振りの胡椒を添えたり、粒のままのコショウと一緒に味わったりするだけでも、スパイシーな風味を手軽に楽しめますよ。
月末には、旬のチーズと季節のしつらいを学ぶレッスンを開催しています。
美味しく、美しくチーズをアレンジし、食を通じて北陸・金沢の暮らしのしつらいやテーブルコーディネートを実践しています。
現在、奇数月の第4土曜日15:30〜17:30のレッスン受講生を募集中です。
https://hokkoku.bunkacenter.or.jp/kz_detail.php?ko_no=13223
オンラインレッスンもあります。ぜひお気軽にお問い合わせください。
8月には「かなざわ・まち博」のイベントとして、東山の町家フレンチで日本酒を楽しむ会や、加賀料理とワインを楽しむ会を開催予定です。
詳細は「かなざわ・まち博」のWebサイトをご覧ください。
また、9月7日(日)には武蔵が辻のラウンジにて、25種類のチーズを楽しむ「ニコニコチーズパーティ」を開催します。
こちらはチーズプロフェッショナル協会のWebサイトをご確認ください。
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】