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星に願いを♪ 命を守り、育てるチーズ『ココン(Cocon)』

2025年6月28日(土)

みなさま、こんにちは。

もうすぐ7月7日。七夕星まつりです。

 

織姫と彦星が年に一度だけ、鵲(かささぎ)の広げた羽に乗り、天の川を渡って会えるのです。二人の為に晴れてほしいですね。

七夕の短冊に願い事を書いて笹の葉に飾る風習は、奈良時代に中国から日本へ伝わった「乞巧奠(きっこうでん)」という行事に由来します。

星に願いを込める行事は、織姫と彦星の「再会の日」「願いが叶う日」として、令和の今日(こんにち)まで受け継がれています。

 

金沢の夜空も、この季節はとても美しく静かです。

卯辰山やキゴ山など、少し高台に登って星を見上げると、まるで空が私たちの願いを受け止めてくれるような気がします。

 

さて、みなさんはディズニー映画の主題歌「星に願いを(When You Wish Upon a Star)」が、どの物語で歌われているかご存じですか?

歌手:クリフ・エドワーズ(Cliff Edwards)
作詞:ネッド・ワシントン(Ned Washington)
作曲:リー・ハーライン(Leigh Harline)
 
When you wish upon a star  
星に願いをかけると  
 
Makes no difference who you are  
あなたが誰であっても関係ない  
 
Anything your heart desires  
あなたの心が望むすべてのことが  
 
Will come to you  
あなたのもとにやってくる  
 
If your heart is in your dream  
もしあなたの夢に心がこもっているなら  
 
No request is too extreme  
どんな願いも決して大げさではない  
 
When you wish upon a star  
星に願いをかけると  
 
As dreamers do  
夢見る人がするように  
 
Fate is kind  
運命はやさしい  
 
She brings to those who love  
運命は愛する人に与える  
 
The sweet fulfillment of  
甘い実現を  
 
Their secret longing  
彼らの秘めた願いの  
 
Like a bolt out of the blue  
青空に突然走る稲妻のように  
 
Fate steps in and sees you through  
運命が現れて あなたを導いてくれる  
 
When you wish upon a star  
星に願いをかけると  
 
Your dreams come true  
あなたの夢は叶う 

 

そう、『ピノキオ』です。

物語の冒頭で、コオロギのジミニー・クリケットが歌うんですよね。

 

 

歌詞には、「星に願いをかけるとき、君が誰かは関係ない。

心から願えば、きっと叶う。」というメッセージが込められています。

この言葉は、夢や希望を持つすべての人に向けられたものであり、願いは誰にでも平等に与えられる――そんな普遍的な価値観が、やさしく歌われています。

 

 

 

そして今日は、そんな「願い」にちなんだ、旬のチーズをご紹介します。

長野県東御市にあるアトリエ・ド・フロマージュが造るチーズ「ココン(Cocon)」です。

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このチーズは、ソフトタイプで牛乳から作られています。

参考にしたのは、フランスのチーズ「サン・マルスラン」です。

 

小さくて丸い形で、1個はだいたい50gほど。

若いうちはきめ細かく爽やかな酸味があり、熟成が進むと生地がとろりとして、濃厚でどっしりとした味わいに変化します。ロゼワインとの相性も抜群です。

 

「ココン」という名前は、フランス語で「繭(まゆ)」を意味します。

繭は命を守り、育てる象徴ですよね。この名前には、チーズが育まれる過程そのものが、命の営みであるという思いが込められています。

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見た目は小さくて可愛らしいけれど、味わいはしっかりしていて、「見た目にとらわれず、内面の豊かさを味わってほしい」――そんなメッセージが感じられます。

 

アトリエ・ド・フロマージュでは、浅間山麓の自然の中で、地元の牛乳を使い、職人さんが丁寧にチーズを作っています。

 

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(引用:https://www.web-komachi.com/)

 

人の想い、自然の恵み、そして時間の流れを包み込んだ“繭”のような存在です。

 

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毎月末には「旬のチーズと季節のしつらい」を学ぶレッスンを開催しています。

奇数月の土曜午後クラスも新設されましたので、2か月に1度、チーズと暮らしの美しさを学んでいただけます。

 

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七夕のレッスンの様子

 

また、8月22日・23日には「かなざわ・まち博2025」の屋台大学を開催します。

22日は「和魂洋才の夕べ 加賀料理とハンガリーワイン」、23日は「和魂洋才のディジュネ フレンチと復興応援日本酒」がテーマです。

 

加賀藩家老・横山男爵邸跡地に建てられた料亭「石亭」や、ひがし茶屋街の町家フレンチ「東山ロベール・デュマ」で、北陸の旬の食材と世界の味とのマリアージュを楽しみながら、食の知識、伝統、歴史、を学ぶ、特別なひとときです。

すでに募集が始まっており、締め切りは7月1日です。

かなざわまち博Webサイト」をぜひチェックしてみてくださいね。

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※【サン マルスラン SAINT MARCELLIN】フランス中央部、オーヴェルヌ・ローヌ・アルプのイゼール地方のドーフィネ県発祥の、牛乳を使ったチーズです。 元々は、酪農家が家族で食べる用や地元の市場用に、山羊のミルクと牛乳を混ぜて作られていた小さなチーズでしたが、現在は牛乳のみで作られています。

 

 

【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】

 
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