寒い季節には燻製チーズ『サンシモンダコスタ(San Simón da Costa)D.O.P.』
2025年1月25日(土)
みなさま こんにちは。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
毎月25日は、「学問の神さま」であり、「前田家の先祖」でもある、
菅原道真を祀る神社の縁日です。
特に1月25日は、その年初めての「天神の日」なので、「初天神祭り」です。
金沢市の天神町にある椿原天満宮や、兼六園内の金澤神社には、参拝者が訪れ、合格祈願や学業成就を祈る姿が見られます。
私が受験やコンクールに挑む際、両親は金澤神社で祈願してくれています。
感謝をこめて、お礼の参拝に行きます。
さて、一月から二月にかけては、新たなスタートとなる日が3つ続きます。
1月1日の正月、そして旧暦の正月(春節 2025年は1月29日)、それから立春(2025年は2月3日)の3つの新年です。
正月には、家族に挨拶をし、新しい決意を持ちます。
旧暦の新年には、暦への伝統を感じます。
立春には、前日の夜に「福は内、鬼は外」と豆まきで疫病神を追い払い、新たな季節の訪れを祝います。
生活に彩りを添え、豊かな四季を感じて成長できるよう、祖母は節目ごとに、床の間をしつらい、季節の料理を作ってくれました。祖父は、孫を集めて、おつとめ(お経を読む)や、旗源平などの郷土に根付いた遊び、節分の豆まき、卯辰山へ参拝などに連れて行ってくれました。
北陸の冬は寒いのですが、「春は雪の中から」。はじまりの季節に感謝しています。
寒い季節に食材を燻し、独特の風味と香りを楽しめる「燻製」がブームです。
今日はスペインのガリシア地方で作られる伝統的な燻製チーズ「サンシモンダコスタ(San Simón da Costa)D.O.P.」をご紹介します。
タケノコのようなユニークな形をしています。
丸ごと一個(ホール)で1㎏、赤ちゃんのお顔ぐらいの大きさです。
ガリシア地方のアベドゥールという樺の木を使って燻製するため、外皮は黄金色。
コーヒーやキャラメルのような香ばしさがあります。
新鮮なミルクを使って作られ、最低45日以上の熟成を経る製造ルールにのっとった、セミハードタイプのチーズ。ほんのり甘いミルクの風味を楽しめます。
チーズの名前 「サンシモンダコスタ」は、中世から聖なる場所とされてきたサン・シモンの丘(Monte de San Simón)に由来しています。「da Costa」は海岸の意味。
今日は「ジロール」という小型のハードチーズで丸い断面を削る専用の道具を使ってカットしました。
ナイフやスライサーよりも薄く、花びらのように美しく削ることができます。 薄く削ることでチーズの香りが一層広がり、口溶けも良くなります。
チョコレートのポッキーは、鬼の金棒をイメージしています。
サクランボのドライフルーツは、千両万両南天といった縁起の良い植物のイメージ。
ヒイラギと福豆も添えています。
聖なる新たな気持で、2025年を進んでまいりましょう。
お知らせです。
2025年2月11日(建国記念日)に、11時30分から13時30分、フランスチーズシュヴァリエの米田シェフによる「チーズフィンガーフード教室」を開催します。
チーズ業界のパイオニア、本間るみ子先生がゲストとして金沢にいらっしゃいます。本間先生を迎え、「ぶどうの森 タパス エ バール」の美味しいワインと、米田シャフによるチーズを用いたフィンガーフードを楽しみながら、ご一緒にチーズフィンガーフードを学びましょう。
石川の工芸にチーズを盛り付ける試みもご紹介します。。
お申し込みは、チーズプロフェッショナル協会のWebサイトから。
夕刻には、本間るみ子先生を囲んでの懇親会があります。
また、3月11日(火)から2週間、石川国際交流サロンで、「第8回 季にあひたる 和のしつらい洋のしつらい」作品展を行います。
テーマは「物語」。工芸を用いた食卓を通して、物語の魅力をお楽しみいただきます。
午前10時から午後18時まで、入場無料、月曜日は休館日です。
次回の放送でも、季節の移り変わりと、チーズの楽しみ方をこの番組でご紹介してまいります。
次回この時間にお耳にかかれますこと楽しみにしております。
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】