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夏も近づく八十八夜♪季節を知らせるおめざめタイムのチーズ

みなさま、こんにちは。

 

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風薫る季節になりました。

新年度や新学期という新しいスタートの時期から、少し経過したところです。

自然界の虫たちにとっては、初夏の日差しを浴びて目を覚まし、活発に活動を始める頃です。

 

ゴールデンウィークと呼ばれる連休には、家族や友人と自然豊かな場所へ旅行したり、アウトドア活動をしたり、心身ともにリフレッシュする季節です。

四季の変化に恵まれた日本では、自然への感謝や祈りを伝える行事がたくさんあります。

その節目ごとに、季節の変化や自然との関わりを感じる機会となります。

 

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夏も近づく八十八夜♪」という茶摘み歌をご存じですか?

八十八夜は日本独自の季節を知らせる節目「雑節(ざっせつ)」のひとつです。

八十八夜の数え方は、春がスタートする立春(節分の翌日、2024年は2月4日(日))から数えて、「八十八の夜」が過ぎた88日目の日のことです。

2024年は5月1日(水)です。

この時期から、田畑に霜が降りる心配がなくなると言われ、農家では、茶摘みや稲の種まきを始める目安の日としています。

また、「八十八」の文字を組み合わせると「米」という漢字になることや、末広がりの八が重なることから、農作業を始めるのに縁起のよい日ともいわれます。

 

八十八夜に摘み取られたお茶は「初物」として市場に出回ります。

今年初めて収穫された野菜や新茶は、生気(いき)(あふ)れているため、食べることで長生きできると考えられました。

初摘みのお茶のコクのある味は「日本人に生まれてよかったなぁ」と思わせてくれます。

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旬のチーズや季節限定のチーズを選ぶ時、大切な方の健やかな毎日を願う気持ちで選んでいます。

春のおめざめタイム」チーズは、その一つです。

 

北海道虻田郡(あぶたぐん)喜茂別町(きもべつちょう)にある、チーズ工房タカラのオーナーでありチーズ職人の斉藤愛三(なるみつ)さんが作る、春限定のチーズです。

美しい羊蹄山のふもとで放牧酪農を営む牧場タカラ。お兄さんの信一さんが牧場の飼養管理と土づくり、牛乳製造を担っています。

牧場名の「タカラ」は、アイヌ語の「夢を育む」という意味があります。先住民であるアイヌ人同様、この土地に住まわせてもらうという謙虚な姿勢を屋号に込めようとアイヌ語から引用されました。

工房の駐車場横には「幸せな牛のミルク」という大きな看板があります。

日々、生かされていることに感謝する気持ちがこめられたミルクから作られた、フレッシュチーズです。

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細長い円筒形。やや酸味のあるホロリとした白い生地に、タイム、ローズマリー、コリアンダーシードをまぶしてあり、爽やかな味わいが楽しめます。

ハーブの香りにあわせて、キリリと冷やしたソーヴィニョンブランの白ワインや、緑茶、ハーブティーとの相性もおすすめです。

 

5月は、緑に囲まれた新しい季節へのめざめを告げる貴重な月です。ぜひ、ご自身の「おめざ」と共に、健やかなひと時を過ごしてください。

 

5月14日から2週間、石川国際交流サロンにて「第七回 季(とき)にあひたる 和のしつらい洋のしつらい 作品展」を開催します。入場無料、月曜日は休館です。「光」をテーマに、輝く未来をしつらいます。

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月末に旬のチーズと季節のしつらいを学ぶレッスンをしています。

美味しく、美しく、チーズをアレンジし、食を通じて北陸・金沢の暮らしのしつらい、テーブルコーディネートを実践しています。

 

【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「モリラジ!」出演)】

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