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「飛雙蝶」 書:久田鶴南

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飛雙(ふたつ)蝶」。蝶が仲良くつがいになって飛んでいる様子は、恋愛がうまく進んでいくことの象徴です。 また、つがいの蝶は好転の兆しをも意味しています。

祖母が習字を習いに通っていた、久田鶴南先生の作品です。

 

海を渡る蝶

日本生まれの蝶 アサギマダラ
2000kmもの長距離を羽ばたき
海を渡ります
日本本土で孵化し 成虫になると
沖縄や南西諸島 台湾までも移動するのです
その生態は 明らかになっていません
なぜ 海を渡るのか 解明する研究が進んでいます
能登半島は 中継地
アサギマダラを 見つけたら
日付 場所 見つけた人の名前を
浅葱色の羽に マーキングします
いつか 日本のどこかで
私の名前を 見つけてくれるでしょうか
 
 
 
 
※アサギマダラは、春から初夏にかけて沖縄や九州の島々から北上し、夏を本州の高原などで過ごしたのち、秋には新しい世代が南を目指すといわれています。
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