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去此不遠(こしふおん)

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去此不遠(こしふおん)

仏語。『阿弥陀経』には「極楽浄土は西方十万億土(さいほうじゅうまんおくど)のかなたにある」とありますが、『観無量寿経』には「去此不遠(こしふおん)」とあり、「法味観念(ほうみかんねん)の上から見れば、この娑婆世界(しゃばせかい)からは遠くないのですよ」とあります。

「ここをさることとおからず」と訓読みします。

「此を去ること遠からず」は、「あなたが探し求めている仏さまは、遠く遠くの極楽浄土にいらっしゃるのではなく、すぐ近く、あなたの心の中にいらっしゃるのですよ」という意味です。

真理真実の世界であるから、遠い彼方でもあり、すぐそこでもある。

月まで何万キロ離れていようとも、この私がどんな人間であっても、たとえ私が汚れた欠け損じの器であっても、水さえ入っていれば、身近にお月さまを感じることができます。同じように私達のお念佛の一声で、阿弥陀様は十万億の世界を一瞬で飛び越えて、私達と心を通わせて下さる佛様です。というように解釈できます。

 

全国浄土青年会のWEBサイトには、以下のお話がありました。

「阿弥陀佛ここを去ること遠からず」

この境地は、私達にはなかなか達することはできませんけれども、私たち人間の勝手な計らいで阿弥陀様を遠ざけてはなりません。阿弥陀様はいつでも私達のお念佛の一声を待っていて下さっています。

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