原稿など
ゆきのまち通信(11月12月号)に掲載されました
センスアップ ゆきぐに暮らし 金澤
早川由紀 文・写真 (ライフコーディネーター)
冬の襲(かさね)
「源氏物語」を繙(ひもと)くと
登場人物たちの装束や
身の周りの品の色彩が
鮮やかに 描写されています
日本の豊かな自然が育んだ
四季それぞれの 草樹や実や花
この 草樹や実や花から
人々は 多彩な色を糸に染め
布に織り上げてきました
その布は 五衣(いつつぎぬ) 五枚一組の襲として
千年の時を経て 今日に伝えられています
自然の微妙な色の変化そのものを
日本人は 纏ってきたのです

晩秋の襲(かさね) 初冬の襲(かさね)